会計事務所で辛かったこと3選

仙台在住の税理士、伊藤です。

修行時代って、実務的にいろいろ経験できるだけじゃなく、「自分に合っている仕事ってなんだろう?」と考えるきっかけにもなります。
今日はそんな修行時代に経験した、特に辛かった出来事を3つご紹介します。


1. 震災復興で急拡大した会社の担当

新卒2年目の頃、担当を任されたのは、とある建設業の会社でした。
震災前は数千万円規模の会社だったのが、震災復興事業で一気に100億近く(たしか)に。

当然、現場は大混乱。経理担当の奥様も状況についていけず、毎月の締めが修羅場でした。
そんな中、新卒2年目の私が担当として現場に出るときは「プロの顔をしなきゃいけない」。
でも、帳簿には見たこともないような桁の数字が並び、ただただ必死。

この経験があまりにも辛くて、最終的にこの事務所を辞めるきっかけになりました。


2. コンサルに詰められる

別の事務所で担当を任されたのは、地元の老舗企業。
代替わりを機に、コンサル会社が入り込むことになりました。

すると、社長や経理よりもまず「コンサル対応」がメイン業務に。
とにかく連絡が多くて、夜中の1時にメールが届くことも。
「この人、何時まで働いてるんだ…」と恐怖すら覚えました。

現場の人とじっくり話をする余裕もなく、ひたすらコンサルのテクニカルな提案に対応する日々。
ちなみに、そのコンサル会社は後に倒産したそうです…。


3. 旅行委員

社員旅行の幹事を任されたこともありました。
飛行機や宿の手配、観光スケジュールの作成、当日のアテンドまで全部担当。

残業して「旅行のしおり」をひたすら製本していたとき、ふと我に返り、
「自分は何をやっているんだろう…」と虚しくなったのを覚えています。


修行時代のこうした経験が、今の自分の働き方や考え方のベースになっているのは間違いありません。
「これが合わないなら、こうしよう」と考えるきっかけをくれた、大切な時間だったと思います。