「便利」「安い」「機能的」
——そういう価値があふれているこの時代に、
わざわざ“近所の八百屋さん”に通ったり、
“ちょっと割高なトースター”を選ぶ人がいる。
この感覚、なんとなく分かる気がします。
スーパーより、八百屋に行きたくなる日
大型スーパーなら、広くて品ぞろえ豊富で、値段も安い。
だけどたまに、「今日はあの店で買おうかな」と思う日がある。
たとえば…
- お店のおばちゃんが「これおいしいよ」って教えてくれる
- おまけに果物を1個つけてくれることがある
- 「今日は寒いねぇ」って、ちょっとした会話がある
どれも、べつに役に立っているわけではない。
でも、不思議と心がほぐれる。
バルミューダを選ぶ理由
最新家電って、どれもだいたい似てるし、正直「機能」だけ見れば
安価な商品で十分ってこともある。
それでも、デザインや世界観に惹かれて選ぶ人がいる。
「なんか、これがいい」って。
それってつまり、役に立つから、じゃなくて、意味があるからなんですよね。
意味があるものは、人を動かす
山口周さんが言う「役に立つより意味がある」は、とても感覚的な話です。
「なんとなく、こっちを選びたくなる」
その直感には、ちゃんと意味がある。
誰かの好みや価値観、感情に触れるものは、
どんな“便利”より、深く残ったりするから。
じゃあ、自分の仕事にとっての“意味”って?
自分のサービスや働き方に置きかえると、
“役に立つ”ことはもちろん大事。
でも、“意味がある”ってなんだろう?と考えることも必要だと思っています。
- 誰に向けてやっているか?
- 自分らしさがちゃんと出ているか?
- 「それなら、この人に」と思ってもらえる何かがあるか?
そういう部分があってこそ、選ばれる理由になる。
そして、仕事をする側としても、「これなら続けていける」と思えるんじゃないかと。
おわりに
ものすごく便利なサービスや、最新テクノロジーよりも、
ちょっとした“らしさ”や“意味”があるものに惹かれる。
そんな時代に、自分の仕事も
“意味があるか?”のほうに舵を切っています。
昔から、個人商店の常連になることが好きでした。たとえば洋服でも、楽天で買えば安く買えてポイントも付くけど、「その人から買いたい!」というお店があります。みなさんも、そういった経験があるんじゃないでしょうか。