“やらない”を決めるのもマーケティング

サービスって、「あれもできます」「これも付きます」って、どんどん盛りがちです。

でも最近は、逆に「それ、やりません」って引き算するサービスの方が、むしろ魅力的だったりします。

チョコザップが人気の理由

例えばチョコザップ。

・スタッフ常駐ナシ

・マシンも最小限

・24時間だけどトレーニングは自己責任

「え、そんなに削って大丈夫?」と思うかもしれませんが、これがドンピシャでハマってる。

「ジムに行くハードルが高かった人たち」が、「これなら気軽に行けそう」と感じるように、あえて“やらない”ことで、誰にとってのサービスかが明確になっています。

IKEAの不便さも、むしろ価値

IKEAもそうです。

・倉庫から自分で運ぶ

・組み立てはセルフ

・店舗がちょっと遠い

だけど、価格は手頃でデザインも魅力的。

つまり「不便さの分、価格で還元してる」という構造がしっかりしてるわけです。

不便だけど納得できる。不便だけど、それで良い。そんなバランスが受け入れられてます。

やらないことで、誰のためのサービスかが見える

“やらない”って、手を抜いてるんじゃなくて、「この人に届けたいから、あえてやらない」と決めることでもあります。

やらないことを決めることで、

・誰に向いてるサービスなのか

・どういうスタンスの人に届いてほしいか

が、ぐっとクリアになります。

自分のビジネスにも引き算を

つい、いろんなニーズに応えようとしてしまいがちですが、「全部できます!」って言えば言うほど、結局“誰にとってのサービスなのか”が分からなくなる。

それよりも、

・自分はこれはやらない

・このスタイルに共感してくれる人とだけつながりたい

そんなふうに、削って整えていくことで、自分にもお客様にも心地よいサービスがつくれるかもしれません。

引き算のマーケティング

盛るんじゃなくて、削ることで伝わることがある。

“やらない”を決めることも、立派なマーケティングのひとつです。

餅は餅屋。