SNSやプロフィールでよく見る「人脈あります」アピール。
すごそうではあるのに、なぜかうさんくささも漂う…。
今回はその理由について、少し真面目に考えてみます。
本人の魅力とは“別軸”の話だから
まず一つ目の理由は、「人脈=自分の力」ではないという点。
どんなすごい人と知り合いだとしても、それがそのまま“本人の魅力”を証明してくれるわけではありません。
例えるなら、
「友達がプロの料理人」=「自分が料理うまい」とは限らない、みたいな。
人脈を強調することで、かえって「中身がないのかな?」と勘ぐられてしまうこともあります。
本人自身のスキルや姿勢ではなく、“誰とつながってるか”に注目させようとするから、少しズレた印象になるんですよね。
手数料ビジネスのにおいがする
もうひとつは、「紹介しますよ」「つなげますよ」といった文脈になると、
それがビジネスというより“仲介業”のように見えてくる点。
そこに対価が発生しそうな雰囲気を感じると、一気に警戒心が上がります。
いわゆる「人を紹介して、ちょっと抜いてる系じゃない?」というやつです。
もちろん、ちゃんと価値を生んでいる紹介もあります。
でも、「人とのつながり」を前面に出しすぎると、それが“商品化”されているように感じられてしまう。
関係性って、静かに積み上がるもの
本当に信頼できる関係って、SNSで大声でアピールするものではなく、
もっと静かに、地道に積み上がっていくものだと思います。
だからこそ、
「私は○○さんと知り合いです!」と急に言われると、
むしろ距離感のある“浅いつながり”なのでは?と思ってしまう。
本当に深い関係なら、わざわざ言わなくても自然ににじみ出るもの。
だから、声高なアピールは逆に「薄さ」を感じさせてしまうのかもしれません。
「人脈」は“結果”であって、“売り”じゃない
人脈って、「武器」や「売り」にするものではなく、
信頼関係の積み重ねの“結果”として自然とできあがるものなんじゃないかなと思っています。
誰かとの関係を「資産」として掲げること自体が、ちょっと違和感。
それはたぶん、“信頼”をマーケティング素材にしているように見えてしまうから。
まとめ:人脈は、黙っていても伝わるくらいがちょうどいい
だからこそ、人脈は“自分で言わない”ぐらいがちょうどいいのかもしれません。
紹介される立場になったとき、「ああ、あの人が信頼してるなら安心だな」と思ってもらえること。
それって、結局“自分自身がどう見られているか”の積み重ね。
人とのつながりは、表に出すものではなく、静かに支えてくれるもの。
そんな存在感が、いちばん信用できるのだと思います。
すこし自分を大きく見せたいなという欲が出たとき、ついつい、だれだれと知り合いとか言っちゃうので、気を付けたいものです。自営業者にとって、人脈は滞りなく仕事をする上で必要不可欠です。でも、「人脈」という言葉とは上手に付き合う必要があるなと考えます。