仙台で税理士をしています、伊藤です。
個人事業主や小さな会社の方が、税務や会計で困らないようにお手伝いしています。
今日は、確定申告前に準備しておくとぐっと楽になるポイントを3つ紹介します。
必要な書類をそろえる
まずは、申告に必要な書類をひととおり準備しておきましょう。
よく使うのはこんなものです。
- 売上や収入がわかる請求書や明細
- 経費の領収書やレシート
- 通帳のコピーや入出金の明細
- 控除証明書(社会保険料、生命保険料、小規模企業共済など)
- 事業用のクレジットカード明細
書類はまとめておくと、足りないものにも早めに気づけます。
年明けに届く書類もあるので、封筒やファイルを用意しておくと便利です。
記帳は早めに進める
日々の記録は、申告の土台になる大事なものです。
最近はクラウド会計ソフトを使う方も増えていますが、仕組み的に「まとめてやろう」とすると痛い目にあうことも…。
銀行やクレジットカードの連携期間が過ぎていてデータが取れなくなったり、修正に時間がかかるケースもあります。
できるだけこまめに、早めに記録しておくのがおすすめです。
もし難しい場合や面倒に感じる場合は、記帳代行を頼むのもひとつの方法です。
去年との変化をざっくり把握する
最後に、前年と比べて事業がどう変わったかをざっくり振り返ってみましょう。
例えば…
- 売上や経費が大きく増えたり減ったりしていないか
- 新しい控除(ふるさと納税など)を使ったか
- 家族を専従者として雇ったか
特に「家族を専従者として雇った」場合は「専従者給与の届出」が必要です。
さらに、給与を支払うようになると源泉所得税の納付が必要になり、まとめて納付できる「納期の特例(納特)」を申請するケースも多いです。
こうした変化を把握しておくと、準備する書類や必要な届出の漏れを防げますし、税理士に相談する際もスムーズです。
まとめ
確定申告は、準備次第でぐっと楽になります。
- 必要な書類をそろえる
- 記帳を早めに進める
- 去年との変化をざっくり把握する
この3つを意識するだけで、締切前のバタバタはだいぶ減ります。
「どこから手をつけていいかわからない」という場合も、遠慮なくご相談ください。
本業に集中できるように、できるだけ負担を軽くするお手伝いをします。