こんにちは。仙台の税理士、伊藤です。
独立して3年ちょっと。
今は事務所を借りていますが、最初の1年は自宅で開業していました。
税理士に限らず、独立したばかりの方は自宅事務所からスタートするケースも多いと思います。
私自身も、低リスクという理由で自宅開業を推奨しています。
今回は、自宅開業から事務所を借りるまでを振り返りながら、メリットとデメリットを整理します。
事務所と自宅、それぞれの良い点・不便な点は表裏一体です。
自宅開業の強みと、事務所を構えたときの弱み
固定費がかからない
最大のメリットは、何と言ってもお金がかからないこと。
固定費がゼロに近い状態は、起業初期の強力なリスク回避策です。
ゆっくり集客できるので、焦って条件の悪い仕事を受ける必要も減ります。
現在は毎月の家賃や光熱費など固定費が発生していますが、それ以上のメリットを感じています(この点は後述)。
ちなみに物件を借りる際は、見栄を張らず堅実に選ぶことも大切です。
移動がない
起きてすぐ仕事に取りかかれ、終わったらすぐプライベートに戻れる。
夜に集中したくなったらすぐ作業に移れる。
家族の予定変更や急な用事にもすぐ対応できます。
現在は事務所まで自転車で5分程度と近いのですが、やはり「移動ゼロ」の快適さは格別でした。
夜間作業を事務所でやりたい時は移動が面倒に感じることもありますし、エアコンの消し忘れなどの心配も出てきます。
自宅開業の弱みと、事務所を構えたときの強み
対面需要の顧客を取りこぼす
基本は非対面ですが、初回や必要に応じて面談も行っています。
その際、「Zoomはちょっと…直接会って話したい」という声も一定数あります。
事務所や店舗を持つ事業者なら訪問できますが、自宅勤務の方だと訪問が難しい場合も多く、結果として機会を逃すことになります。
事務所を構えてからは、対面の距離感の良さを再認識しました。
面談時に「来所かZoomか」を選んでもらうと、実際は6:4で対面の方が多いです。
自宅住所が公開される
例えば税理士の場合、HPに住所を載せなくても、税理士検索サイトに登録されることがあります(最近は非公開設定も可能らしいですが)。
さらに、融資や各種申し込みの際には住所を記入しますし、名簿などから情報が出回ることも。
すると、金融機関や商工会、保険の営業の方などが「挨拶に」と突然訪問してくることがあります。
家族が対応に困るケースもありました。
事務所であれば、自分一人の空間なので突然の営業は迷惑でも困ることはありません。
まとめ
自宅開業は、低リスクでスタートできる非常に良い選択肢です。
ただし、業種や営業スタイルによっては「対面機会の損失」や「住所公開のリスク」がネックになることもあります。
私の場合は、最初の1年は自宅で十分にやれたおかげで、無理なく事務所を構えることができました。
これから独立される方は、自分の事業に合った形を冷静に見極めながら選んでみてください。