友達には、ずっと友達でいてほしいから

仕事のご依頼について、ひとつ決めていることがあります。
友達や知人、家族からの仕事は基本的に受けないということです。

たまに「ちょっと手伝ってほしいんだけど」と気軽に相談されることもあるんですが、気持ちはありがたくても、お引き受けすることはほとんどありません。


なぜかというと、こじれたときが怖いから

仕事は、どんなに丁寧にやっても、うまくいかないことがあるものです。
トラブルが起きたり、期待と結果にズレが生じたりすることは、どうしても避けられません。

そうなったとき、「仕事の関係」よりも先に「人間関係」にひびが入ってしまうのが、一番つらい。

お金が発生する以上、きちんと線引きしたやりとりが必要になりますが、それを身近な人とやるのって、想像以上に難しいんです。


友達は、あくまで友達でいてほしい

仕事として接すると、距離感も、口調も、求めるものも変わります。
たとえば進捗を確認したり、意見をすり合わせたりする場面でも、無意識に「気をつかわせてないかな」とか「これは仕事だから言うべきかな」といった葛藤が生まれます。

でも本当は、そういう“間合い”を気にしない関係こそ、友達らしさだと思うんです。

だから私は、無理にその境界線を曖昧にしたくない。
「仕事相手」ではなく、ずっと「友達」として関係を大事にしていたい。
それが、仕事を引き受けない理由です。


もちろん例外もあるけれど

たとえばどうしてもその人じゃないとできないような相談だったり、逆にこちらがお願いしたいことがあったり。
ケースバイケースで例外があるのも事実です。

でも基本的には、「大切な人ほど、仕事では関わらない」が私のスタンス。
やっぱり私は、“仕事よりも関係”を大切にしたいと思っているんだと思います。


「関係性の消耗」を防ぐための選択

仕事はプロとして全力で向き合うものだからこそ、
もしぶつかってしまったとき、ただの“意見の違い”で済まなくなることもあります。

そんなリスクを避けるために、最初から線を引いておく。
それは冷たい選択ではなくて、関係性を長く大事にしていくための“あたたかい線引き”だと、私は思っています。

よく不思議に思われるので・・・。お金を扱う仕事なため、お声がかかることは非常に嬉しいのですが、お仕事を受けることは控えさせて頂いてます。その代わり、信頼できる知人の税理士を紹介させて頂いてます。