こんにちは。仙台の税理士、伊藤です。
最近、SNSやネット上では「節税テクニック」や「裏技」があふれています。
例えば一時期話題になったのが「マイクロ法人スキーム」。
うまく使えば、確かに税金や社会保険料の負担が軽くなる可能性もあります。
でも、そのスキーム、本当に“得”なんでしょうか?
法人を持つって、意外と大変
私も法人を持っていますが、これは想像以上に手間がかかります。
- 毎月、毎年のように届く書類の山。
- どれが自分で処理するもの?
- どれを税理士に?どれを社労士に?
- 登記という公開情報を元に、大量のDMが届く。
制度を使いこなすには、手間と心の余裕が必要です。
「節税はできたけど、本業に集中できなかった」
そんな声も、実際によく耳にします。
50円安いたまごを、隣町に
節税の話をしていると、ふとこう思うことがあります。
それって「50円安いたまごを、隣町まで車で買いに行く」ことに似ているな、と。
確かに安い。でもそのために時間とガソリン代を使って、ちょっと疲れてしまう。
トータルで見ると、得よりも“損”が多いかもしれません。
それでも「行きたい」と思えるなら
もちろん、ドライブ気分でたまごを買いに行くのが好きな人もいるでしょう。
節税スキームも同じで、
「自分で法人を持ってみたい」
「数字の管理が好きで、ちょっと手間も楽しめる」
そんな方には合っているかもしれません。
ただし、デメリットをしっかり理解したうえで、です。
その時だけじゃなく、後を考える
節税を考える意思決定において大切なのは、「今だけ得をすればOK」ではなく、この先どうするかという視点です。
例えば──
- 今の収入が今後も安定して続くのか?
- この仕事を、これからも長く続けていくつもりなのか?
- 仕組みを維持する余力が、将来の自分にもあるのか?
こうした問いに、自分なりの答えを持てていれば、制度との付き合い方も自然と見えてきます。
情報があふれているからこそ
今はネットやSNSを通じて、便利な知識や手法が簡単に手に入る時代です。
でも、その分、判断が難しくなっているとも言えます。
だからこそ、目先のメリットだけで飛びつくのではなく、
デメリットや自分にとっての負担も含めて、よく検討することが大切です。
一人ひとりに合ったやり方があるからこそ、周りと比べすぎず、
「自分にとってちょうどいい選択」をしていきたいですね。