「頼まれごとは試されごと」って、わりと聞くフレーズです。
とくに修行中とか、下積み時代に言われがちなやつ。
たしかに、会社の中で働いていた頃なら、
「上司が見る目を持ってて、自分の成長を見越して任せてくれてる」
っていう意味で、納得できることもありました。
でも、これがフリーランスや自営業になると、話はちょっと変わってくるんですよね。
その頼まれごと、本当に“試し”なのか?
例えば取引先にこう言われたとします。
「これもお願いできませんか?ついでに!」
うん、ついでじゃない。ぜんぜんついでじゃない。
明らかに本来の業務外だったり、別料金のはずだったり。
それって、“試してる”というより、
「いい感じに、無料でやってくれそうだから」じゃないですか?
試すって、そんな軽いノリじゃない
本当に試すなら、それなりの目的とか意味とか、
お互いの信頼関係のうえに成り立つもののはず。
でも、「あ、言えばやってくれるタイプかも」って
見られてる感じ、しませんか?
しかもこれ、「一度受けちゃうと、断れなくなる」んですよね。
そこが地味に、いや、かなり厄介。
相手は上司じゃないし、私は社員でもない
会社員だったころは、ちょっと無茶振りされても、
「まあ評価に繋がるなら…」とか「ボーナスで返ってくるかも」
みたいな納得の仕方ができました。
でも、独立してからはそういう“会社の物差し”は使えない。
そもそも、取引先って「上司」じゃないですからね。
頼まれごと=イコール「善意」ではない
もちろん、頼まれごと全部が悪いって話じゃありません。
でも、そこに「どんな意図があるのか?」は見ておいたほうがいい。
- ただの便利屋扱いになってないか?
- あいまいな範囲で、責任だけ背負わされてないか?
- 「これもやって当然」って思われてないか?
そういう視点は、自分を守るためにも必要です。
まとめ:頼まれごとは試されごと、じゃなくて関係性の見直しどき
「頼まれごとは試されごと」って言葉、
すごく前向きで、成長意欲がある人ほど信じたくなるフレーズです。
でも独立後は、ときにそれが「いいように使われる入り口」になってしまう。
だからこそ、その“頼まれごと”は本当に必要な仕事なのか?
それともただのサービス拡張になってないか?
一度立ち止まって、関係性ごと見直すタイミングかもしれません。
これもよく経営者セミナーとか経営者グループなんかで聞く言葉だと思います。時にはポジティブに働く言葉なのかもしれませんが、無意識に・・・。