異業種交流会という“低リスクガチャ”の正しい回し方

こんにちは。仙台の税理士、伊藤です。

開業したての頃、何度か「異業種交流会」というものに参加しました。
集客につながるかも、協力業者を探せるかも──そんな期待を胸に。

名刺が増えるだけで終わる“あるある”

実際に行ってみると、名刺はどんどん増えます。
けれど、増えた名刺の数と成果は比例しません。
聞いたことのある企業の方と名刺交換しても、それだけ。

終わってみると、「自分は経営者なんだ!」という謎の満足感だけが残る──
そんな“あるある”も多いですよね。

もちろん、そこから仕事につながることもゼロではありません。
でも多くは「ちょっと試してみるか」という軽い付き合いで終わることが多く、
正直、割に合わないなと思いました。

「仕事無さそうだし安く使ったろ!」っていう人もいるぞ!


今ではもう行くことはないと思います。

それでも、開業したてなら行く価値はある

とはいえ、開業したばかりの頃は不安も多いもの。
どんな形であれ、人と会うことで気づくことはたくさんあります。
なので「行ってみる」はアリです。

たとえば、独身で自分の時間を多く取れる人なら、どんどん活用していいと思います。
人脈を広げるには、行動量がものを言います。
経験として行ってみるのは、決して無駄ではありません。

名刺を「きっかけ」に変える

大事なのは、どう活用するか。
まずは片っ端から名刺交換してみる。
その中で印象に残った人、波長が合いそうな人に後日あらためて会う。
必要なら、仕事を頼んでみるのもいいでしょう。
全員とつながる必要はありません。
50人と名刺交換したら、1人くらいは「この人いいな」と思える人がいるはずです。

会った後も、継続的に付き合いたいと思った人とは、意識的に連絡を取り続ける。
「ちょっと試してみるか」という軽い付き合いにならないように。
これだけで、ただ名刺が増えるだけの会から一歩抜け出せます。

せっかくの機会なので、ちゃんとガチャを回す気持ちで。
このガチャは低リスク。どんどん回してOKです。

それでも私はもう行かない

ここまで書いておいてなんですが、
私はもうたぶん、交流会には行きません。
合う・合わないがあると思うので、自分のスタイルに合う人だけ残ればそれで十分。
もしどこかで私を見かけたら、笑ってください。笑

友達と交流会の話をしていて、大学時代に「ちゃす!」って挨拶だけする関係の『ちゃす友』を思い出しました。名刺だけ交換した人=『ちゃす友』


伊藤 功明(税理士)
仙台を拠点に、個人事業主や小さな法人の税務をサポートしています。
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